行政書士資格試験



試験対策 憲法

行政書士試験の法令科目である憲法からは、基礎的な条文の知識を問う問題から判例等に関する難易度の高い問題まで出題され、出題形式は、5肢択一の選択形式となっています。法律初学者の方などの基礎的な学習方法としては、初めから憲法の条文を読み込むよりも、テキストと過去問題集を使った学習が効果的です。先ず市販されている行政書士試験用の憲法のテキストを解らなくてもよいので一度軽く目を通してから、過去問題集を解き、その後テキストを完全に理解しながら読み、過去問題集を繰り返し解いていきます。ここで気をつけなければいけないのは、過去問題集を解く時に、解答を消去法などで曖昧に導き出すのではなく、選択問題の1肢ごとにどこが間違いであるのかを答えられるようにして、間違った所や解らないところは、テキストで確認をするなどして曖昧な部分を残さないようにすることです。
資格試験では、出題傾向を知るために、理解を深めるためにも過去問題集を解くというのは大切なのですが、現行の行政書士試験は、難易度が上昇しているため旧試験の過去の問題と難易度にズレが生じています。行政書士試験の過去問題集は、基礎的な学習には良いかもしれませんが、合格水準に到達するためには、もう少し難易度の高い教材を使用しなければなりません。そこで、基礎知識のある上級者向けの学習には、市販されている新司法試験(短答式試験)・ロースクール対策用の憲法の過去問題集を使用します。何回も繰り返して解き、過去問題集の正解率が9割近くになってきたら、仕上げに憲法判例百選や憲法の条文を直接読み込みます。試験直前期には、予想問題集や、試験時間に慣れるためにも各種専門学校が実施している模擬試験の受験が効果的です。