行政書士資格試験



試験対策 民法

行政書士試験の法令科目である民法からは、基本的な条文問題から法的思考力が要求される難易度の高い問題まで出題され、出題形式は、5肢択一の選択形式の他にも文章を記入する記述形式があります。法律初学者の方等の基礎的な学習方法としては、民法の条文を直接読み込むよりもテキストと過去問題集を使った学習が効果的です。先ず、市販されている行政書士試験用の民法のテキストを理解できなくても一度軽く目を通して全体像を把握してから過去問題集を解いて、その後、テキストを完全に理解しながら読んで、再び過去問題集を繰り返し解いていきます。ここで気をつけなければいけないのは、過去問題集を解く際に、消去法などで曖昧に解答を導き出すのではなく、選択問題の1肢ごとにどこが間違いであるのかを答えられるようにして、間違った所や解らないところは、テキストで確認をするなどして曖昧な部分を残さないようにすることです。
資格試験では、出題傾向を知るために、理解を深めるためにも過去問題集を解くというのは大切なのですが、現行の行政書士試験は、難易度が上昇しているため旧試験の過去の問題と難易度にズレが生じています。行政書士試験用のテキストや過去問題集などは、基礎的な学習には良いかもしれませんが、合格水準に到達するためには、もう少し難易度の高い教材を使用しなければなりません。そこで、ある程度基礎知識のある上級者向けの学習には、市販されている司法書士試験用の民法のテキストと過去問題集を使用します。過去問題集で間違えた所や曖昧な部分をテキストを読んで完全に理解できるようにしたら、仕上げに民法の重要な判例や、民法の条文を直接読み込みます。記述式対策については、テキストや問題集等がきちんと理解できていれば、十分対応できると思いますが、余裕のある方は、市販されている記述式問題集等を解いてみると良いかもしれません。試験直前期には、予想問題集や、試験時間に慣れるためにも各種専門学校が実施している模擬試験の受験が効果的です。